自宅録音のことを「宅録」と呼ぶようになったのはいつからでしょうか。
以前の宅録の作業イメージは楽曲制作の際、作曲家が演奏者に曲のイメージを伝えるためにとか、スタジオでのレコーディング前にバンドメンバーに曲のイメージを伝えるため、など本番作業用ではないという用途が一般的と思っていましたが、現在では「プライベートスタジオ」という位置づけで本番録音用に使っているミュージシャンも多くなっており、制作スタイルが変わってきています。
音楽雑誌「Sound & Recording」(株式会社リットーミュージック刊)ではプライベートスタジオの特集が組まれることがあり、お宅拝見ではありませんが、音楽ジャンルや音楽家の楽器パートによって機材の違いがあるものだと感心している次第です。
株式会社フックアップのブログに興味深い記事がありましたので、紹介させていただきます。
『Universal Audio UAD User File #006 : 東京スクールオブミュージック専門学校渋谷/仙台スクールオブミュージック&ダンス専門学校』
東京スクールオブミュージック、副校長兼ギターコース講師であるクリス・ジャーガンセン氏、渋谷校 音楽テクノロジー科・学科長の西片悠人氏へのインタビュー
記事には、スタジオでの録音の機会が減り、『自宅でレコーディングができないと仕事がない時代になった』というお話も。
うん十年前なら音質、機能面で高額な機材を導入しないと難しかったことがMacとそのソフトウェアの性能向上、ユニバーサルオーディオなどサードパーティーが創り出すデバイスの機能向上により、自宅でも高品質な音が作れるようになりました。
新型コロナウィルスの影響であらゆるジャンルの業務分野でワークスタイルの変化が起きている現在、音楽制作の形態もさらに変わってしまったのかもしれません。
本インタビューでは、副校長がギタリストだけに、ギターアンプ系のプラグインやApollo のUnisonテクノロジーについて解説している箇所があり、Universal Audioユーザーのギタリストにも参考になるのではないかと思いました。